ドールハウスの手作りの始め方|材料と作り方の基本手順

検索して出てくる手作りの完成写真は、どれも壁紙が貼られて照明まで入っています。
それを見たあとで手元の段ボールに目を戻すと、どこから手を付けるのか分からなくなります。
ただ、最初の一歩は材料を買うことではありません。
作る部屋の数と縮尺を決めることです。
縮尺が決まれば壁の高さが決まり、壁の高さが決まれば必要な板の枚数も家具の寸法も見当がつきます。
決めずに切り始めると、壁だけ立派で人形が座れない箱になります。
本記事では、始める前に決める2つのこと・段ボールと木材の使い分け・床から装飾までの作り方の手順・失敗しやすい反りと直角の対策を解説します。

e-omocha編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
ドールハウスの手作りは縮尺と部屋数を決めてから始める
手作りの手戻りは、ほとんどが寸法の決め忘れから起きます。
壁を切ってから「窓の位置が高すぎた」「家具を置いたら床が見えない」と気づくと、材料をもう一度切り出すことになります。
先に部屋数と縮尺を紙に書いておけば、買う材料の量まで決まります。
最初の1作は1部屋の箱型にする
2階建てや複数部屋から始めると、壁の枚数が増え、直角を合わせる箇所も増えます。
1作目は背面1枚と側面2枚に床を付けた箱型で十分です。
正面が開いた形なので手が入りやすく、内装を貼り替える練習にもなります。
物足りなくなったら、同じ寸法の箱をもう1つ作って積み重ねる方法もあります。
縮尺を決めると家具の寸法が決まる
ミニチュアで広く使われている縮尺は1/12と1/24です。
1/12なら実物で30cmのものが2.5cmになるので、いすやテーブルは指先ほどの大きさになります。
1/24は同じ間取りを半分ほどの面積で作れるため、置き場所が限られている人にはこちらが現実的でしょう。
手持ちの人形を住まわせたいなら、縮尺の数字より先に人形の身長を測ってください。
メーカーをまたいだ家具とハウスの相性は公表されていないことが多く、実寸を当てるほうが確実です。
ドールハウスの材料は段ボール・厚紙・木材から選ぶ
材料選びでは、加工のしやすさと強度が反対の関係になります。
柔らかい素材はカッターだけで切れる代わりに湿気で反り、硬い素材は長く形を保つ代わりに切断の道具が必要です。
| 素材 | 加工と強度 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 段ボール | カッターで切れる。厚みがある反面、水分で反りやすい | 費用をかけずに間取りを試す |
| 厚紙・工作用紙 | 曲げや細工がしやすいが、単独では強度が出ない | 壁の表面、小物、屋根の下地 |
| スチレンボード | 軽くて直角が出しやすい。刃を寝かせると断面が潰れる | 壁の芯材 |
| 木材(バルサ・薄いベニヤ) | 反りにくく塗装が乗る。ベニヤはのこぎりが必要 | 長く飾る前提の本体や家具 |
段ボールと厚紙は試作から本番まで使える
段ボールは家にある箱を解体すれば用意できるので、間取りの試作に向きます。
切り口の茶色が気になるときは、表に工作用紙や紙の壁紙を貼れば隠れます。
弱点は反りで、水分の多いのりを広い面に塗ると波打ちます。
強度の出し方と組み方は段ボールでドールハウスを作る方法|強度を出す工作のコツで解説しています。
木材は飾って残す前提の素材
バルサはカッターで切れるほど柔らかく、薄いベニヤはクラフト用のこぎりで切ります。
どちらも切ったあとに紙やすりで面を整える手間がかかりますが、そのぶん塗装が乗り、数年飾っても角が潰れません。
作業音と粉が出るので、切断だけは屋外や換気した場所で行ってください。
材料はどこで揃えるか
100円ショップ、ホームセンター、手芸店、通販が主な入手先です。
100円ショップで探すときは「ドールハウス」ではなく「ミニチュア」で見るのが早く、ダイソーの公式ネットストアで「ドールハウス」と検索して出てくるのは、2026年7月時点でデザインペーパー1件だけです。
売り場の見方はダイソーのドールハウス材料は?ミニチュア売り場の探し方、100均でどこまで作れるかはドールハウスは100均材料で作れる?できる範囲とアイデアで解説しています。
道具まで含めた揃え方はドールハウスの材料はどこで揃える?基本の道具と入手先にまとめがあります。
最初に揃える道具と、刃物・接着剤を扱うときの注意
切る道具と測る道具
必要なのはカッター、金属の定規、カッターマット、直角を見る定規、紙やすりです。
プラスチックの定規は刃で削れて線が曲がるため、金属製を選んでください。
切るときは一度で切り落とそうとせず、同じ線を数回なぞると断面が垂直に近づきます。
接着剤は乾く速さで使い分ける
木や紙の面同士は木工用接着剤、細い部品の点付けは速乾タイプという分け方が扱いやすいです。
木工用は乾くまで時間がかかるので、マスキングテープで押さえながら放置します。
瞬間接着剤は指に付くとすぐくっつくため、子どもの作業では使わないほうが安全でしょう。
溶剤系の接着剤を使うときは窓を開けてください。
子どもと作るなら大人が担当する工程を決める
刃物での切り出し、瞬間接着剤、のこぎり、照明の配線は大人が引き受け、子どもには貼る・塗る・並べる作業を任せる分担にすると進みます。
1cmに満たない小物は誤飲の危険があるので、小さな子どもがいる家庭では作業中も完成後も手の届かない場所に置いてください。
ドールハウスの作り方は床・壁・内装・装飾の順に進める
組む順番を間違えると、あとの工程で刷毛や指が入らなくなります。
基本は下から外側へ、平らなうちにできることを先に済ませる流れです。
図面は実寸で描いてから切り出す
方眼紙に床と壁を実寸で描き、窓とドアの位置まで入れます。
このとき置きたい家具の大きさを書き込んでおくと、壁の高さが足りるかどうかが図の上で分かります。
切り出す板には鉛筆で線を引き、切る側とはさむ側を決めてから刃を入れてください。
窓とドアは板が平らなうちに抜く
開口部は組み立て後に切ると、壁がたわんで線が曲がります。
平らな状態でくり抜き、断面をやすってから次に進みます。
窓枠を付けるなら、この段階で枠の厚みぶんを見ておくと、あとで削らずに収まります。
内装は組む前に貼り、仮組みで直角を確認する
壁紙や床のシートは、壁が1枚の板でいるうちに貼るほうがきれいに仕上がります。
貼り終わったらマスキングテープで全体を仮組みし、床と壁が直角になっているか、屋根の板が乗るかを確かめてください。
ここで狂いを直しておけば、接着後にやり直す作業が減ります。
屋根や外壁、家具の設置は最後です。
手作りでつまずきやすいのは反りと直角の狂い
うまくいかない原因は、たいていこの2つに絞られます。
反りは水分、直角の狂いは接着時の押さえ不足から起きます。
紙や段ボールに水性のりを広く塗ると、乾く途中で片面だけ縮んで波打ちます。
防ぐには、のりを面全体に薄く伸ばすか、両面テープとスプレーのりに替える方法があります。
貼ったあとは平らな板と重しをのせて乾かしてください。
直角は、床に壁の位置を線で引いてから接着すると保てます。
接着剤が固まる前に上から覗いて隙間を確認し、ずれていれば動かせるうちに直します。
角に細い角材を当て木として入れておくと、強度も同時に上がります。
仕上がりを分けるのは塗装と照明、そして置き場所
塗装は薄く重ねる
木材にそのまま色を塗ると木目が吸って斑になるため、下地材を塗って乾かし、やすってから色をのせます。
一度で塗り切らず、薄い塗りを2〜3回重ねると面が均一になります。
紙や段ボールに塗るなら水分の少ないアクリル絵の具が扱いやすく、筆に水を含ませすぎないことが反り対策にもなります。
照明は電池式から試す
ミニチュア用の照明には電池式のLEDと、配線して電源につなぐタイプがあります。
初めてなら電池式のほうが工作の手間が少なく、壁の裏に電池ボックスを隠すだけで済みます。
配線を通す場合は、壁の裏側に溝を作って線を這わせると表に出ません。
はんだ付けや電源につなぐ作業は大人が行い、子どもの手が届く場所に線を残さないでください。
完成後は防塵と置き場所を先に考える
細かい小物ほどほこりが積もり、綿棒でも取りにくくなります。
飾る棚やケースは、完成サイズが決まった時点で外寸を測って探すほうが確実です。
作る前から置き場所の幅と高さが決まっているなら、その寸法から逆算して縮尺を選ぶ手もあります。
よくある質問
手作りにはどのくらい時間がかかりますか
作る大きさと素材で大きく変わります。
段ボールの1部屋なら休日1日で形になることもありますが、木材で家具まで作り、塗装を重ねるなら数週間から数か月の単位です。
接着剤と塗料の乾燥待ちで手が止まるので、まとまった時間が取れない人ほど、工程を細かく区切って進めるやり方が合います。
段ボールだけで完成させられますか
本体は段ボールだけでも作れます。
ただし壁が1枚では倒れやすいので、2枚を貼り合わせて厚みを出したり、角に当て木を入れたりする補強が必要です。
表面に紙を貼れば段目も隠れます。
100円ショップの材料だけで作れますか
工作用紙、木製スティック、造花、ビーズ、デザインペーパーなど、使える素材は多く揃います。
一方で、特定の縮尺に合った家具や窓枠のような専用パーツは並んでいないことが多く、そこは自作するか専門店で買うことになります。
売り場の探し方はセリアで揃うドールハウスの材料は?売り場と探し方で解説しています。
子どもと一緒に作れますか
切る工程と接着剤を大人が受け持てば、一緒に進められます。
塗る、貼る、家具を並べる作業は子どもでも取り組みやすい部分です。
小さな部品は誤飲の危険があるため、年齢の低い子どもがいる場合は作業机に部品を出しっぱなしにしないでください。
キットと手作り、どちらから始めたほうがよいですか
寸法を自分で決める作業に不安があるなら、部材が切り出されたキットで一度組んでみると、壁と床の関係や接着の押さえ方が分かります。
間取りから自由に作りたい人は、段ボールの試作から入るほうが早いでしょう。
キットのタイプ別の違いはミニチュアハウスキットのおすすめは?選び方とタイプ別比較で解説しています。
まとめ
手作りで最初にすることは、部屋数と縮尺を決め、置き場所の寸法を測ることです。
素材は段ボールで試して木材で残すという順番が無理がなく、組み立ては平らなうちに開口部を抜き、内装を貼り、仮組みで直角を確かめてから接着します。
反りと直角の狂いへの対策を先に知っておけば、作り直す回数はかなり減ります。
ぜひ本記事の素材の比較表と作り方の手順を参考に、まずは1部屋の箱型から手を動かしてみてください。




